Live2Dの使い方
Live2Dソフトを起動して、PSDファイルを入れてモデルが表示されている所から
PSDファイル作りは、PSD画像ファイルの作成を参照
各機能や操作はLive2Dマニュアル2.1版を参照
Live2D 3.x版はこちら
Live2Dの仕組み
Live2Dの動作は、パラメータバーに点を付けて、点それぞれに形、位置、大きさを設定、
パラメータバーをスライドさせて点から点へ動かすと、設定した物から設定した物へと変化する
これだけです。
基本作業
Aの所でパーツを選び、Dの所でパラメータと関連付けの点をつけて、
パラメータ点ごとにEの所で位置や大きさ形状を作る
Live2Dがやっているのは、これだけ、あとは工夫して作られています
パラメータのバー
作業例
あるパーツを選び、角度Xパラメータの文字部分を押し、
両端と真ん中に3こ点を付けOKを押す、
これでパーツとパラメータの関連、関係付け完了
角度Xのパラメータバーを右端に動かしてから、
あるパーツの位置や大きさ形を変えてみる、最初はパーツを右に移動がわかりやすいかも
これでパラメータ右点の設定が完了
角度Xのパラメータバーを真ん中から右に動かすと、あるパーツが変えた状態へ変化します
あとはこれの繰り返し
この作業を進めていくと突き当たるのが、1つのパーツに関連させるパラメータは2個まで制限
そこで使うのがデフォーマと親子構成(階層構成)です
作業例 デフォーマを使う
あるパーツを選び、その親部分(上の階層)にデフォーマを追加します
親子構成にする事でデフォーマの変形や移動が子になっているパーツに反映されます
つまり、デフォーマを縦に潰すと、パーツも縦に潰れます
デフォーマを横に移動すると、パーツも横に移動します
さらにデフォーマの親部分(上の階層)にまたデフォーマを追加する事で
何層もの動きや変形をパーツへ与える事が出来ます
親子構成の例
左右に移動するを担当する 角度Xのパラメータと関連したデフォーマ
上下に移動するを担当する 角度Yのパラメータと関連したデフォーマ
大きくするを担当する 角度Zのパラメータと関連したデフォーマ
縦に潰す変形を担当する 目開閉のパラメータと関連したデフォーマ
これの子になっている、パーツはそれぞれのパラメータを動かすと上下左右に動き、
大小し、縦に変形したり出来ます
眉のデフォーマ階層構成(親子構成)の例
右まゆ毛の曲面のデフォーマで顔の向き変化(角度X、角度Y)で眉位置や形状変化するのを作成
右まゆ毛の位置のデフォーマで眉上下、左右パラメータと関連して、パラメータでの眉の位置動き
右まゆ毛の角度のデフォーマで眉角度パラメータと関連して、パラメータでの眉の角度変化動き
右まゆ毛パーツ(D_BROW.00)は眉変形パラメータと関連して、困った眉、怒り眉などの形変化を作成
このような階層構成で眉パーツがいろいろな形、位置、角度に変えられます
口のデフォーマ階層構成(親子構成)の例
口の曲面のデフォーマで顔の向き変化(角度X、角度Y)で口の位置や形状変化するのを作成
口パーツ(D_MOUTH.00~04)は口開閉、口変形パラメータと関連して、口の形変化を作成
このような階層構成で口パーツがいろいろな形に変えられます
【 参考 】
・1つのパーツ、デフォーマに関連させるパラメータは2個まで制限
1つのパーツに関連させるパラメータをたくさんに出来なくもないですが
その場合、乗数的に設定する箇所が増えます
点が3個の場合、1つなら3箇所 2つで9箇所 3つ27箇所 4つで81箇所
点が5個の場合、1つなら5箇所 2つで25箇所 3つ125箇所 4つで625箇所
これらを抜けなく設定するのは大変です
・1つのパーツやデフォーマにパラメータを2つ付ける利点
パラメータに点3個の場合、別々に付ければ中心はそのままなので設定は4箇所で済みます
一方、2つ付けたら8箇所設定する必要があります
つまり、すきな形に設定出来る場所が4箇所増える事にもなります
顔向きの例、右上向きの形だと、
パラメータが別々だと、設定が偶然合成された形
2つパラメータを付けると右上向きは自分で設定した形が可能
単純に合成された物で良いなら別々に、
好みに設定したい場合は2つ付けと使い分けると良いです
描画順
紙を重ねた状態のイメージです
0から1000の数値で、数字が大きいほど手前、上にある感じ
パラメータ点毎に、描画順数値を設定出来るので
前に表示していた手パーツを体の後ろにしたり出来ます
不透明度
透明度をパラメータ点毎に設定出来ます
パラメータ点0で不透明度0%、パラメータ点1で不透明度100%に設定すると
普段は消えていてパラメータを1にすると絵が表示されるようにする事が出来ます
赤面、怒りマークなどをパラメータ値で消したり出したりに利用出来ます
【 参考 】
FaceRig使用で不透明度変化はよく使います、キー押しで赤面表示など
FaceRigの仕様でキー押ししてからパラメータ値が1へ変化するまで1秒かかります
赤面では徐々に浮き出て良い効果になります
怒りマークなどのまんが記号は、パッとすぐに表示させたいので
パラメータ点0で不透明度0%、点0.1と点1で不透明度100%に設定すると
パッとすぐに表示出来て良いです。
パラメータ点を付けない事での非表示
パラメータバーに点を1つ又は付けない範囲を作る事で非表示にする事も出来ます
作成的には楽ですが、組み込み時(FaceRigなど)に意図しない動きになるので
使用しない、使い分けすると良いです
利用中に頻繁に変えない用途、着せ替えなどでは有効です
FaceRigで起こる現象
モーション使用で消えたものを表示すると、前に表示を消した地点から絵が移動して来る
キー割り当て使用すると、点付けない値に入ると表示されたまま固定されて残る
代替方式
パラメータバーの点を付けない範囲に、不透明度0%の点を付ける
便利機能
4隅の形状を自動生成
2つのパラメータを点3個付けでパーツに関連付けした時、
9箇所(中心は変えないので8箇所)の形を作る必要がありますが
上下左右の形を作った段階でこれを使用すると残りの4点を自動で合成してくれます
あとは少し調整するだけとなります
テンプレート適用
テンプレートモデルに入っている、デフォーマ構成を組み込む機能です
人が動くように出来上がっているデフォーマ親子構成やパーツ変形、使用パラメータが
一気に組み込めるので定番モデル作成が楽に出来ます
また、自分用のテンプレートも作成出来ます。
パラメータの移設
他のパラメータに設定を移動出来る
形状コピー(有償版)
パラメータ点に限らず、すきなパラメータバー位置の形状をコピー出来る
範囲指定での形状コピーも可(手のパーツで指1本の形だけコピーとか)
変形パス
パーツのポリゴン点をまとめて変形できるものです
眉などでこれを使うと簡単にカーブした形に出来ます
マルチキー編集(3.3版)
描画順や不透明度をまとめて変更できる機能
パラメータ点ごとに修正しなくても、まとめて全点変えられる
Live2D特有の操作
デフォーマを間に追加する
【 参考 】
Live2D便利機能 テンプレート
デフォーマの親子構成やパーツ変形を組み込み、はめ込める機能です
自分のキャラで、テンプレートと同じ動きが出来るものが容易に作れます
一通り、操作やLive2Dの仕組みが判ったら、
正面向きモデル用の標準的なデフォーマ構成を
テンプレート機能を使って組み込んでみましょう
テンプレートを使用する場合のパーツ別け と同じようにパーツ分けした
PSDファイルを用意する
・手は、二の腕、腕、手がつながった1つのパーツでも良い
・服は1つのパーツでも良い、足も一緒で良い
・まぶたは無しで良い
テンプレート適用 してみる
呼吸
Live2Dでは呼吸パラメータがあり自動で常時、往復の動きをしています
胸周辺を少し広げ、狭めで設定すると呼吸している感じに見えます
応用として、
瞳キラキラの星の大きさを呼吸パラメータで変化させる
ハイライト揺れの入力に使用してフルフルと揺らす元にする
2分割(2回変化させる)して早い動きにする
4分割して早い動きにして点滅のようにする
動き
・パラメータをソフト側が動かす、FaceRigなど
顔追跡でパラメータが動く
キー押し操作で動かす
マウス移動操作で動かす
モーション再生で動かす
・物理演算で動かす
入力の設定次第で少し遅れた振り子動きをします
・アイドリングモーションで動かす
常時繰り返し動くモーションが使用できます
・呼吸パラメータで動かす
呼吸パラメータは常時、一定速度で動いています
サンプルモデルのダウンロード
見本のサンプルLive2Dモデルをダウンロードして どんな構成や構造か見ましょう
Live2D Viewerのダウンロード
出来上がったモデルを表示させて動かせるビュアーです
- 最終更新:2021-05-27 14:26:05