Live2Dでキャラを作る手順

Live2D 2.1版での説明

Live2Dでキャラを作る手順概要

・別の画像作成ソフトでキャラを正面や、上半身で描き、顔パーツをレイヤー分けし、 
 フォトショップ形式 PSDファイルで保存する
・Live2Dでのパーツ構成、親子構成、描画順、パラメータ、デフォーマなどの意味、使い方の理解

・Live2DでPSDファイルを読み込み、自動配置、自動ポリゴン
・自動配置後、目やクチ部分は手動でポリゴンを細かくする修正
・パーツ名を追加、修正
・ゴミ消し、追加、再配置など調整
・テンプレートを適用をして、調整、分類をする
・適用後、手動で分類の整頓

・便利な応用機能 変形パスの理解
・目の形作成
・クチの形作成
・眉の親子関係作成
・パラメータの追加(省略可)
・顔角度ごとのパーツ位置、形状調整
・腕を作る(省略可)

・キャラ名を決める
・Live2DでFacerig用ファイルを書き出し
・Facerig用テキストファイル、見本画像作り
・ビュアーで動作を見てみる(省略可)(ディスクトップマスコットにもなります)
・所定のディレクトリーにファイルを入れる
・Facerigで動作確認
・スチームへアップロード(省略可)


作成方式の検討

・どこが動くか、どのような動きをさせるかを検討する
 まばたきをする、口が開く、顔が傾く、顔が左右を向く
 顔が傾くと髪も垂れる、手が動くなど、どの位まで動かすか決めます
 動かす所はパーツ別けが必要になります


・作成の方式を検討する
 Live2Dでは作成する方法が、いろいろとあります
 まばたき(目の開閉)では、絵を切り替えるだけの簡易な方法から
 形状が変わる凝った物まで様々
 目的、技術、納期、金額に合った作り方を選択すると良いです



作成作業

・キャラを正面向き、上半身で描く、絵描きソフトを使い描きます 顔縦 1000ドット位がいいかも
                 (最終テクスチャサイズで顔縦500ドットあれば良いです)
・顔パーツをレイヤー分けする
 髪 顔 目玉(光彩なし) 目の光彩 白目 まつ毛 まゆ毛 まぶた線
 鼻 口 歯 口の中 耳 首 肩から胸 服 腕 


・凝ったものにするなら、これらもあるといいかも
 髪の顔にかかった影、髪の光沢、顔が首にかかった影
 大きめの口パーツ上、口パーツ下、輪郭、前髪 
 赤面、涙目、怒りマーク、青ざめ、手のパーツ

【 参考 】
 後ろ髪の隠れて無い所など書き足し、追加します
 まつ毛など1枚のレイヤーにしても、離れていれば読み込みで別パーツに分かれます

・フォトショップ形式 PSDファイルで保存する
【 参考 】
 非表示にしておくと、Live2D自動配置で使われない 2.1版の場合

・Live2DでPSDファイルを読み込み、自動配置、自動ポリゴン 2.1版の場合

・自動配置後、目やクチ部分は手動でポリゴンを修正
 自動で配置され、ポリゴン点が付きますが、整っていないものや
 間隔が広かったりするものを手動で移動、点増やしなどして調整します
【 参考 】
 口とまつ毛、輪郭だけでも点を整頓して細かくしておくと良いです

・パーツ名を追加、修正
 名前が同じものなどを まつ毛上右 まつ毛下右 とかに追加、修正します(しなくても良い省略可)

・ゴミ消し、追加、再配置など調整
 消し残しなど、使わないゴミがパーツとして入っている場合は削除で消しましょう

テンプレートを適用をして、調整、分類する 
 パーツの分類合わせをします、ここでしっかり全て対応付けしましょう
 対応忘れや抜けがあるとデフォーマ階層構成が付かなかったりします
 位置調整はデフォーマを置く位置合わせが目的なので
 大きめ、中心を合わせる感じで調整するといいです

Live2D テンプレート適用機能の使い方

【 参考 】
 テンプレートは数種あり微妙に違いはありますが基本構成は同じ感じです 
 ここでは可動範囲が少し広いFaceRig用が良いです
 位置調整を正確にやると後での調整手間が減ります

・テンプレート適用後、手動で分類の整頓
 パーツの分類合わせ残しなど手動で変えます、この段階で顔や目がある程度動きます

Live2D 顔のセットアップについて

・目の形の作成
 目関係のパーツに目開閉パラメータを 0 0.5 0.85 1 の4点で関連つけましょう
 0.85で目が完全に開いた状態、0.5でジト目 0で眠り閉じ目
 0.86から1.0までは特に用途は決まっていません、0.85と同じでもいいし
 目全体を少し大きくした 興味あり目、驚き目などいいかも

・まつ毛パーツを変形させて形を作っていきます

・クチの形作成
 利用用途によって、パラメータ分割数を考え作成します。
【 参考 】
 クチが動くだけでいいなら、開きと閉じの2種だけ作る、変形は使用しない  
 開閉を2点と変形3点分けした6種の形状を作る、簡単なキャラならこれで充分かも
 開閉と変形を3点分けした9種の形状を作る、リップシンクで見栄え良いクチになります
 開閉と変形を5点分けした25種の形状を作る、微妙な表情表現、あいうえお表現などが可能

 口上、口下、口中、歯上、歯下、口線のパーツ構成がいいかも
 口上、口下だけ残し、他は非表示にして、変形パスを使って口の形を作るといいかも

・眉の親子関係作成
 テンプレートでは、眉の曲面、位置、角度、デフォーマの親子関係が出来ていて眉のテクスチャが子になっています
 位置と角度デフォーマ、眉テクスチャが眉上下パラメータと関連付けられています

一方、Facerigでは眉上下、眉左右、眉角度、眉変形があります
左眉上下 PARAM_BROW_L_Y    右眉上下 PARAM_BROW_R_Y
左眉左右 PARAM_BROW_L_X    右眉左右  PARAM_BROW_R_X  
左眉角度 PARAM_BROW_L_ANGLE  右眉角度 PARAM_BROW_R_ANGLE
左眉変形 PARAM_BROW_L_DEFORM  右眉変形 PARAM_BROW_R_DEFORM
目の形状 PARAM_EYE_FORM  

眉の曲面は顔の向きに合わせた眉の形変化を担当、角度XYと関連で良いので、他をどうするか検討します

人が眉を上下に動かすのは容易でよく動きます、しかし眉を左右や角度変えや変形はとても難しいです
テンプレートでやってる眉上下パラメータで、すべて動かす方法は良い方法です

Facerigでの検出は、人の眉上下で角度も変形も動く感じなので分けてもあまり効果がない感じです

・眉が動くだけで良いならテンプレートそのまま
・眉が上下に動くだけでいいなら眉角度デフォーマを削除
・Facerigの動作をすべて受け取る構成にするなら
 眉変形パラメータを追加して、個別に関連付け
 眉の位置には眉上下、眉左右  眉角度には眉角度、目の形状  眉変形には眉変形、
・独自の構成
 角度だけとか、目の形状 PARAM_EYE_FORMだけ使用などキャラにあわせた構成

【 参考 】
眉左右は、ほとんど動かせないので省いても影響が無い

・パラメータの追加(省略可)
 使いたいものがあれば、パラメータを追加します

目の形状 PARAM_EYE_FORM  
 眉上下で動く、まつ毛角度を変えるのに使うのも良い

左腕  PARAM_ARM_L  -10 ~ 10  0
右腕  PARAM_ARM_R  -10 ~ 10  0
 マウス操作で手を動かせる

涙   PARAM_TEAR  Xキー  0 ~ 1  0
怒り  PARAM_RAGE  Cキー  0 ~ 1  0
恐怖  PARAM_HAIR_FLUFFY Vキー  0 ~ 1  0
 英文字とキーが対応しているだけなので他の表現機能に使っても良い

ツインテール左揺れ  PARTS_HAIR_TWIN_L
ツインテール右揺れ  PARTS_HAIR_TWIN_R
胸揺れX  PARAM_BUST_X  -30 ~ 30 0  +で広がる 
胸揺れY  PARAM_BUST_Y  -30 ~ 30 0  +で上に
 髪や服、アイテムなど揺らしたい場合に増やす、
 英文字名はPARTS_の後は適当なわかりやすい半角英文字や半角数字でいい

・顔角度ごとのパーツ位置、形状調整
 角度XY、Z、体のXYZを動かしてみて良い形状や位置になっているかの確認と
 良い形、位置への修正作業

・腕を作る(省略可)
 マウス操作にて、一定パターンで腕などを動かす事が出来ます
 腕を上げるだけの簡単な動きから、いくつかのポーズをするものまで、いろいろ出来ます。

・キャラ名を決める
 Facerigでのフォルダ名になりますので、英文字で他の人と重複しない名前が良いです
 キャラ名のフォルダを作りファイルを入れていく

・Live2DでFacerig用ファイルを書き出し

・Facerig用テキストファイル、見本画像作り
 このWIKIの「Facerig用ファイル構成と作り方」を参照

・Live2D Viewerで動作を見てみる(省略可)(ディスクトップマスコットにもなります)

・Facerigで動作確認
 動作を確認する為に、Facerig指定のディレクトリーにファイルを入れます
 正しく出来ていれば、Facerigを起動するとキャラ一覧に作ったキャラが増えています
 動きや機能、揺れなど確認します


・スチームへアップロード(省略可)
 出来たキャラを配布を兼ねてFacerigを売ってるサイト、スチームへアップロードします。
 全体公開ではなくフレンドだけに配る、プライベートアップも可能

 cドライブにアップ用 Objects フォルダを作り、所定のファイルを入れる
 日本語を含まないように注意

 英語、日本語の説明文を考え、作る

 アップロード用ソフトをインストールし起動してアップする
 説明欄に日本語を含まないように注意(エラーでアップできない事もあります)
 更新アップロード時、エラー8が出たら、説明文欄に日本語がある為なのでいったん消すとよい

 スチームのソフトやブラウザから説明文や参考写真を書いたり追加する



既存キャラを利用した改造

アップされているmocファイルから作業ファイルcmoxは作れませんが、
髪色、目の色、服色などをテクスチャを描き変える改造は出来ます
隠し機能を動かすモーションの追加も可能です
形が同じ服の書き変えは出来るかも、髪型変更は出来ないかも

改造作業
Facerigフォルダにある、改造元となるキャラのフォルダをコピーして別名にする
同名で作業すると、サブスクライブしていた場合、Facerig起動ごとに元に戻されます

全ファイル名をフォルダ名と同じ名前に変える
テキストファイルの cc_names_キャラ名.cfg 、 cc_キャラ名.cfg を開いて中の名前を書き換える

フォルダにあるPNG画像を書き換えて、目や髪の色などを変更

Facerigを起動して、改造キャラを選択、スクリーンショットを撮影し
キャラ選択画面で表示される画像作成します、画像を正方形PNGに加工し
ico_キャラ名.png と差し替えます

改造完成です




Facerig用キャラで作る所

・基本的に動かしたい所
まゆげ   上下、左右、角度、変形
まつ毛   開閉
目玉    上下、左右
口     開閉、変形
顔     上下、左右に向く
体     左右に傾く

・あるといい所
顔や体の傾きで髪が下に垂れる
瞳の光彩がまつ毛の開閉で移動する
中間の目、流し目、ジト目などが出来る
リップシンクで口がいい感じに動く
体を左右に向ける
笑顔閉じ目ができる
キー機能に赤面などまんが効果をつける、光彩消し、ジト目、瞳縮小、
物理演算で髪、胸や小物が揺れる
モーションを追加する

・あったらいいかもな所
口の開閉で顔の輪郭が動く
まゆ毛が目開閉ですこし移動する
口に歯が見える
口であいうえおが表現できる
前髪の影が顔にかかり髪の揺れで動く
顔の下首にかかる影が動く
顔が傾くと少し体も傾く
顔が傾くと首のラインも動く
手が動く

・できたらいいなな所
瞳の光彩がうるうる動く
寄り引きができる
顔の向きで輪郭線が太く細くなる
着せ替えが出来る
感情表現ができる




【 参考 】
作成でのPSD画像サイズ

FaceRigでの表示サイズが、1280*720、バストアップ表示で顔縦が300ドット
バンドリゲームのLive2D、テクスチャサイズ1024×1024 顔縦250ドット

Live2Dテクスチャでのサイズが顔縦250ドットとすると、その倍サイズで作画すると良い
全身の作画するなら6頭身で縦3500×横2000ドットぐらいが良さそう

さらに倍の顔縦1000ドットで作成すると綺麗になる
顔縦1000ドットだと大画面使用の場合にも対応出来る
全身の作画するなら6頭身で縦7000×横4000ドットぐらいが良さそう


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  • 最終更新:2020-02-22 02:50:34

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